元の発言 [ かかる前にもきくのですか ] お名前 [ おしえて ] 日付 [ 2000年5月30日（火）12時22分19秒 ]
「おしえて」様、初めまして。
「おしえて」様の彼女様のお母様がリウマチなんですね。彼女様との御結婚を考えて
おられるのなら、遺伝のことは別として、そのことは知っておくべき大切なことですよね。
私もリウマチ患者でありまして、事実からは目を背けたくなるときがありますが、確か
にリウマチ患者の親を持つ人は、リウマチとは縁の無い家庭に生まれた人より、ほんの
「わずかの差」ではありますが、発病する人が多いということが統計上わかっているそう
です。
この「わずかの差」は、にこさんのおっしゃられるように、遺伝子的要因ではなく、親子
間での「体質の相似」が関係しているからだそうです。遺伝子に関しましては、健康な人
でも約４０％の人がリウマチ遺伝子（DR４タイプHLA)を持っており、また逆にリウマチ患者
の約３０％はこの遺伝子を持っていない人なので、保有の有無を調べてもあまり意味の
無いことかもしれません。[山崎邦臣：リウマチの治療と基礎知識，日東書院，１９９９]
はっきり申しますと、リウマチそのものは遺伝しない、というのが定説なのですが、
統計上、わずかではありますが、上記のような差があるということは事実なようです。
彼女様がリウマチを発症する確立は極めて低く、また、病気の辛さを知っている我々
からすれば、発病しないことを切に願うばかりですが、もし万が一、将来発病されること
があったとしても、望むのならば、子供を産むことは充分可能であるということが事実
として解っております。家事に関しましては、ひょっとすると、全て一人で完璧にこなす
ことは難しいかもしれませんが、「おしえて」様が、ちょっとだけ手伝ってあげれば、
それで済むことではないでしょうか。
将来のことを考えると、いろいろと不安な気持ちになることは誰しもあることだと思い
ます。そこにリウマチの問題が絡んでくると、なおさら悩むことは多いかもしれませんが、
少なくとも、現時点では彼女様にリウマチの兆候は無く、確率を考えても、将来発病す
ることは、まず無いわけですから、リウマチのことは心の片隅に留めておくくらいにして、
将来設計を二人で話し合われた方が、楽しい時間を過ごせるのではないかなぁ、
と思います。